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賃貸でも原状回復OK!石膏くぎの使い方
「石膏くぎ」って知っていますか?石膏で出来たくぎ、ではありませんよ。
さて、近年の日本の壁は、石膏ボードが貼ってあるものがほとんどです。壁に画鋲などを挿したら、粉が落ちてきたことはありませんか?その壁は石膏ボードで出来ています。
石膏ボードとは、石膏を主成分にした建築材料です。安いのに、丈夫で、遮音性、断熱性に優れているのです。
なので、先ほど書きました通り、ちょっと尖ったものを挿したりすると、すぐボロボロと崩れてしまう欠点があります。という訳で、石膏ボードの壁に、釘やネジで直接飾り棚を設置することは出来ません。
そんな時に使えるのが「石膏くぎ」なんです。ここでは石膏くぎとその使い方について書いていきます。
賃貸でも原状回復OK!石膏くぎの使い方
石膏くぎとは?使い方は?
石膏くぎは、一般的に石膏くぎオンリーではなく、下の写真(福井金属工芸 Jフックシングル2個入)のように、フックになるように金具がついた形で販売されています。なので石膏ボード用フック、などの名称で販売されていることもあります。
この右下、スプートニクみたいな格好のものが石膏くぎです。そしてこの「くぎ」そのものは、虫ピン!虫ピンなんかで出来るんだ!って感じですよね。石こうピンと呼ばれることもあります。
さて、構造はこんな感じになっております。この丸いプラスチックがミソです。突起がある方が壁側(裏側)。
フックの穴にこの裏側の突起をはめ込み、壁にくっつけて手で支えます。
穴が3つ開いていますね。この穴に虫ピンを挿して固いもので押す、またはカナヅチなどで軽くコンコンと打ち込みます。
するとこの3本の針が壁にらせんを描くように斜めに打ち込まれます。これでしっかりと石膏ボードに取り付けられるんですね。
壁に取り付けて、釘の部分を隠すキャップをつけるとこんな感じです。
他にちょっと違うタイプもありますが、原理や使用方法はほぼ同じです。重たいものを引っ掛けたい場合は、石膏くぎの数が多いものを選ぶ必要があります。どの石膏くぎも、耐荷重がいくらか書いてありますので、確かめて使用してください。
賃貸でも大丈夫?
さて、賃貸にオススメの石膏くぎですが、外す時はどうするのか?これは私の我流のやり方ですが、ピンの頭をペンチなどの先でつまんで引っ張ります。
ちょっと掴みにくいのですが、掴めてしまえばスッと簡単に抜けます。この時、ピンが曲がらないように注意。曲がらなければ再度使用できます。
また、ピンを抜いた後はこんな感じ。直径1mmほどの穴がみっつ。
この穴は、壁紙用補修剤(写真は 建築の友 クロスの穴うめ材スーパー )などで簡単に埋められます。
埋めるとほら!ちょっと下手ですけど(汗)よーく目を凝らさない限り判りません!
小心な私はいつもこうして直していますが、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によりますと、このくらいの小さな壁紙の傷は通常摩耗と見なされ、直さなくても良いようです。下地ボードの張り替えが必要とされるような破損の場合は、修理代を請求されるようです。
色々な石膏くぎ
石膏くぎもいろいろなタイプがあります。
ホッチキスで留めるタイプ
なんっとホッチキスで留めるというのです!その名も壁美人。ホッチキスを伸ばして、バチンとこの金具を留めます。
ホッチキスの針ですから、壁に小さな穴が開くだけ。修復用パテで簡単に埋められますね。しかも、TVセッター壁美人を使用すれば、ホッチキスでテレビを壁掛けにすることも出来るんだって!
ホッチキスにこんなパワーが秘められていたとは、知りませんでしたね!しかし、私このタイプ使ったことないので、ちょっと挑戦するのが不安。上手くついてくれるのでしょうか…?
壁に板をつけられるタイプ
そしてDIY向きなのがこちら。ラブリコシリーズのナゲシレール。
これは木材を壁に取り付けられるタイプ。壁側は石膏くぎと同じ原理の作りになっています。私も「壁に取り付けられる棚をナゲシレールで自作!」という投稿で使用しています。使い方はこちらのページを参考にしてください。
石膏くぎを使えば、賃貸住宅でも気軽に額を掛けたり、小さな棚を作ったりできるんですよ。皆さんも試してみてください。
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