ワタクシ、塗装は自己流でテキトーにやってまいりました…。DIYでやる程度の塗装はそれでもなんとかなるところがありますが…、今回は初心に戻って塗装のやり方をおさらいします。

塗装のやり方 超基本

ここでは主に屋内で使用する木材の塗装について書いていきます。

木材の下準備

まずは木材の下準備から

既に塗装がされているものを再度塗装する場合

また、既に塗装がされているものを再度塗装する場合は、元の塗装は剥がして置く必要があります。

塗装はヤスリで削り落としても構いませんが、塗装剥がし(写真はアサヒペン 強力塗料はがし液)で剥がすと簡単です。

塗装はがし液 塗装の下準備に

しかし、有機溶剤なのでニオイがキツイと言う難点はあります…。剥がしたい塗装の上に液をハケでたっぷり塗ります。有機溶剤なのでプラスチック系の容器やハケは溶けるので使用しないで下さいね。

しばらく経つと、下の写真のように塗装が浮いてきます。これを硬い金属ヘラなどでこそげ取ります。

塗料剥がし液 使用

するとこのくらいガッツリ取れます。残った部分はヤスリで擦ります。

塗料剥がし液 使用後

塗装なし(または塗装を剥がした後)の木材の下処理

本物の木で出来ている木材(プリント合板、MDFなど以外)は、最初にヤスリで磨いて滑らかに、また塗料がのりやすいように下準備が必要です。

ヤスリと言えば、紙ヤスリ。ですが今はサンダー(写真はボッシュ 吸じんランダムアクションサンダー)を使われる方が多いでしょうか?

サンダーですればかなり作業効率が良いのですが、その分粉が凄い!そして音もうるさい!と、私は苦手です…。なので、いつも手作業…。大変です…。

手作業でやる場合は、ヤスリホルダー を使うと便利!紙ヤスリをカットしてクリップに挟むだけ。これだけでかなりヤスリ掛けがしやすくなるんですよ。

さて、使う紙ヤスリですが、木材の場合一般的にまず80番→150番→240番を使います。

もちろん違う番号でも構いませんが、番数が倍以上開かない(80番を使ったら次は160番以下。人によっては100番以上開けない方が良いとも)にしましょう。

倍以上開くと、前のサンディングでついた傷を次のサンディングで消すことが出来なくなります。

サンダーは木目に沿って同じ方向に動かしましょう。サンディングは丁寧にやるとかなり時間が掛かります。オイルやワックスで木の風合いや手触りを生かした仕上げをする場合は特に念入りにすると良いと思います。

ペンキを付けたくないもののカバーする

ペンキがくっつくと困る部分をあらかじめカバーしておきましょう。これを養生と言います。床に新聞紙など敷いてペンキが落ちても床が汚れないようにするのも養生ですね。

細かい部分は、マスキングテープを使います。今流行りの可愛いヤツではなく、フツーのやつ。

上は一番標準的な紙製のタイプ。下は塗装面が広い場合によく使われるビニールタイプ。


下は、ビニールタイプのマスキングテープに、さらにビニール袋のような素材がくっついていて、かなり広い面を(くっつけずに)覆うことが出来る、マスカーと呼ばれるタイプです。

下はマスカーの使用例。タイルを貼ったり、目地を埋める際に、下の台の部分が汚れないように使用しました。テープで上だけ貼り付け、下のビニール部分はただ下がっているだけです。

さて、下準備が済んだら、次はいよいよ塗装です。

ペンキやニスを塗る

ここでは室内で使用する家具等へ、水性塗料を塗装することを想定しています。色々な塗料がありますが、こちらでまとめていますので見てね。

1)下塗りをする

DIYなので、通常下塗りとかあまり深く考えなくても良いですが、木材は水分・油分を吸い込みます。なのではじめに目止めをして吸い込みを防ぐと良いです。ペンキ缶をよく撹拌して容器にペンキを出し、同量の水で割って塗ります。こんな感じになります。

ペンキ 下塗り

だいぶムラがありますが…。まだ木肌が透けて見えます。ちなみに、細かいところから先に小さなハケで塗って、それから大きなところに取りかかると良いです。

しかし、アクの出やすいラワンベニアなどは、シーラー(写真はニッペ 水性木部用下塗りシーラー)を塗ってから塗装しないと、表面にアクが滲み出ることがあるので注意が必要です(特に上の塗料が淡色の場合)。

他にも、との粉を使う方法もありますが…。キリがないのでそれはまた別の機会に…。

2)上塗りをする

1が乾いたら、上塗りをします。上塗りの回数は好みですが、必ず下が十分乾いてからにします。これが2度目です。2度目は薄めずに塗りました。

ペンキ 上塗り 2度目

下地の木肌の凹凸がわかりますが、色がしっかりとつきました。このあとヤスリなどでまた滑らかにします。

塗り終わってよく乾いたら完成! この後、ウレタンニスを塗ると、汚れや水分に強くなりますよ。

オイルやワックスを塗る

他にもやり方やオプションありますが、基本のところをご紹介。色々な種類のニス、オイル、ワックスについてはこちらでまとめていますので見てね。

オイルの塗り方

オイルの塗り方は、オイルの種類や、職人さんによって違います。ここではワトコオイルさん(公式)に塗り方を教えてもらいましょう。

大変人気のあるワトコオイル。ワトコオイルは天然原料に色々なものを添加して塗りやすく調合してあります。本当に天然成分だけで出来ているオイルを使う場合は、乾燥にもっと時間を掛ける必要があるようです。

ワックスの塗り方

ワックスはオイルに比べると簡単です。

1)乾いた布にワックスを取って木に擦り込む。30分ほど乾かす。

2)ブラシやタワシで表面を艶が出るまでよく擦る。

ここでしっかり木にワックスを定着させないと、ワックスが他のものに付着して色が付いたりします。

3)表面を乾拭きして終わり。

ちなみに、オイルやワックスで仕上げた場合は、時間の経過と共に油分が失われますので、また塗り直してやる必要があります。



木材以外のものを塗装する

木材は割と塗装しやすいのですが、金属やプラスチックは塗料が密着しにくいものです。なので金属やプラスチックも、木材と同じようにヤスリで表面に細かな傷をつけます。

そしてその上からプライマーを塗ると更に密着度が強くなります。これはどんな素材にも使えるプライマーとして人気の染めQミッチャクロン


一切ペーパー研ぎ不要とありますが、やはり塗装面はヤスリで研いでおいた方がベターではあります。かなり適用範囲が広い優れものです。私もダイニングテーブルを作成した際、テーブルの脚に使用したアルミパーツの塗装の時に使いました。

以上、大変単純にですが、基本的な塗装の仕方について書いてみました!参考になれば幸いです。

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