パイプラック作成!部品購入時の注意点
パイプラックを作るに当たって、大きなネックになったのが、配管パイプの規格。素人なものですから全然意味が分からず…。
ネットでは継ぎ手であれば沢山見つかりますが、プロ向けのサイトが多く、個人に売ってくれる場合も、いかなる理由においても「返品不可」。…間違えられません!
と言って、ホームセンターではレパートリーが少なく、身近に水道屋さんはおらず…。色々調べまわりました。
そこで、自分の備忘録も兼ねてここに配管パイプの規格についてまとめてみました。
素人が書いたものですので、正確ではないかも知れません。その辺割り引いて読んでくださいね。
配管パイプのサイズ
これが一番分からず苦労した点でした。
銅管の配管パイプの直径のJIS規格のサイズ表記には、ミリ表記のA呼称、インチ表記のB呼称があります。
例えばA呼称の6Aは、B呼称で言うと1/8B、となります。これを「呼び径」と呼びます。いずれも日本独自のものです。
銅管以外の金属製の配管パイプや、アンカーボルトやボルトも、呼び径を使用しますが、配管パイプの場合、呼び径は内径を表しています(外径という人もいます…)。
サイズ表は以下の通りです。横にならんでいるものは同じサイズということです。
A呼称(ミリ) | B呼称(インチ) | JIS寸法(外径・ミリ) |
6 | 1/8 | 10.5 |
8 | 1/4 | 13.8 |
10 | 3/8 | 17.3 |
15 | 1/2 | 21.7 |
20 | 3/4 | 27.2 |
25 | 1 | 34 |
しかし、1インチは25.4ミリなので、1/8インチは3.175ミリですから、6ミリではない…。
これからわかりますように、表記と実際の内径は異なります。呼び径というのは、単なる名前であって、実態を表すわけではない、と…。
つまり、便宜上の目印と考えろということの模様です(汗)。
ちなみに、φ(ファイ)を使った表示の場合は、外径を表しています。
その他サイズ表記
その他のサイズ表記としては、
d、D=直径(Diameter)
r、R=半径(Radius)
t、T=厚み(Thickness)
L=長さ(Length)
W=幅(Width)
が使用されており、単位はmmとなっています。
じゃあどう買えば良いのか?
前置きが長くなってしまいましたが、結局一言で言えば「同じサイズ表記の物同士を組み合わせれば良い」です。
例えば私の購入した資材の場合は、こんな表記になっていました。
- 銅管 φ15.88
- 継手 d:15.88 呼び径:1/2
呼び径は内径を表すはずなので、文字通りに解釈すれば、「φ15.88mmの銅管は呼び径1/2インチ(12.7mm)の継手には入んないんじゃない???」となりますね。
また、d=直径が15.88の継手に、φ15.88の銅管も入りませんよね。
しかし、入ります。わかりにくい…。
実際には、呼び径:1/2継手の直径は16.00mmと、表記の15.88よりも0.12mm広く出来ていました。
こんな風に、サイズ表記と実際のサイズは異なり、オスとメスを組み合わせることが出来るようになっています。
その辺は図面を見るとわかります。図面は各メーカーサイトにありますので、不安な場合は確認してください。
ただし、誤差もあるので、絶対とは言えないようです。メーカーさんに訊ねても明確には回答してもらえませんでした。
皆さんのお役に立てば幸いです。
参考サイト: